〜本当に体の柔らかさは必要なのか。〜
突然ですが・・
ご自身の体は、柔らかいと思いますか?
硬いと思いますか?
初めてピラティスをする方やご体験でいらっしゃる方に、「体が硬いんですけど、大丈夫ですか?」とか「体が硬いんですけど、できますか?」と聞かれることがよくあります。
「体を柔らかくしたい」という要望をいただくこともあり、先日は「関節の柔らかさと、体のやわらかさは同じですか?」との質問もいただきました。
意外と気になっている、体の柔らかさ、「柔軟性は必要か。」をテーマに、記念すべき一本目のブログを書いていきます。
よければ、最後までお付き合いいただけると幸いです。
さて、早速ですが、数年前、脚を180度開脚できるようになる開脚本が、流行っていたのを覚えていますか?
テレビにもよく取り上げられていたので知ってる方も多いと思いますし、100万部以上売れたので、単純に100人に一人買っている計算になります。逆に、そんなに多くの方が開脚に興味を持っていることにとても驚いたことを覚えています。
本の帯に、「やわらかいに憧れ続けたキミへ。」というキャッチフレーズがありましたが、あの写真には驚きとやってみたいという好奇心が掻き立てられました。また、人によっては、体が柔いと健康にいいというイメージでチャレンジした方もいるかもしれません。
私は、中学生のころが体操部だったこともあり、ベターッと開脚ができました。部活を辞めたあとも体は柔らかく、漠然と開脚ができることは良いこと。すごいこと。かっこいいことと思っていました。ベターッとした開脚したまま、スムーズに足を後ろにスライドできる方を見て、いいなぁ~、かっこいいなぁ~と、憧れも抱いていました。
が、しかし!!
今だからこそ、声を大にして言います!!
180度、ベターっと開脚ができるようになる必要はありません!!
むしろ、やりすぎです!!
正しい体の位置や使い方を知らずに、ただ体を柔らかくすること、柔らかいだけの体は、痛みや怪我を引き起こす原因となります。
今まで様々なエクササイズをご提供させていただいてきましたが、体柔らかすぎることや、無理やり柔らかくなろうとしたことで、怪我や痛みなど様々な支障に繋がってしまうケースをいくつも目にしてきました。
どうして体に支障をきたしてしまうほどの、過度な体の柔らかさが作られてしまうのでしょうか。
それは、体の柔軟性を作り出している「2つの要素」が関係しています。
体の柔軟性を作る「2つの要素」がうまく機能できていないときは怪我や支障をきたしてしまいますが、「2つの要素」をうまく使いこなせていると、代謝が向上し、体力はアップし、痩せやすい体や、競技のパフォーマンス向上など、多くの恩恵を授かることができます。
一般的に、体が柔らかくなりたい。体が柔らかくなると良いことがあると思っている方々は、これらのメリットがイメージにあるかもしれません。
最適な柔軟性の必要性
今回のテーマ「柔軟性は必要か。」については、「過度な柔軟性」は不必要、「最適な柔軟性」は必要です。
「過ぎたるは及ばざるが如し」
やり過ぎることはやり足りないことと同じように良いこととは言えないという孔子の言葉です。やりすぎることもやり足りないこともない、最適を見つけるということはとても難しいことですが、それこそが物事の恩恵を最大限享受するポイントです。
ということで、、
次回、最適な柔軟性に必要な「2つの要素」が
どんな役割をしているのか、柔らかさの恩恵を授かるために
どのように活用したら良いのかを、具体的にお話しします。